昭和二十五年二月
一日、ソ連が、天皇を戰犯として裁くやう要求。
九日、マッカーシー(共和黨)米國上院議員が、アメリカ國務省に五十七人の共産黨員がゐると演説。これにより「マッカーシー旋風(赤狩り)」が始まる。
十日、GHQは、沖繩に「恆久的な基地」を建設すると發表。
十四日、ソ連が中共と同盟條約を締結し、條文で我が國を假想敵國と名指しする。この頃、我が國との講和を推進する米國務省と、米軍の日本駐留を繼續するために日本再獨立に反對する米國防總省が對立。
十五日、GHQは、「ゼネスト」中止を勸告。
二十一日、參議院文部委が、元號廢止問題の正式議題化を決定。