昭和二十六年十一月
一日、米が、ネバダ州で初の地上部隊五千人參加による核攻撃實驗。
實驗直後から體調不良を訴へる兵士が續出し、被曝後遺症が問題化した。この實驗は、原爆投下地域に對し、迅速に侵攻を展開するための實驗訓練だつた。
六日、政府は、GHQの反對で米(コメ)の統制撤廢を斷念。
十一日、昭和天皇が近畿四縣の巡幸に出發される(二十五日まで)。
十八日、參議院で、桑港條約(承認百七十四票、反對四十五票)、舊安保條約(承認百四十七票、反對七十六票)の兩條約を承認。
同日、FAO(國連食糧農業機關)が日本の加盟を承認。
二十三日、朝鮮休戰會談で非武裝地帶設定などを合意。
二十四日、ソ連が「プラウダ」で、日本共産黨の新綱領全文を掲載。